お金のために働く時代に終止符を。 トークンエコノミーに魅せられたブロックチェーンカンパニートイウェア

インタビュー

仮想通貨交換所システムの受託開発や仮想通貨交換所の業務構築コンサルティングを中心に展開しつつ、トークンエコノミーの構築に向けた研究開発を進めているトイウェア株式会社のCEO岸 卓甫さんとCTO仲野谷 宗図さんにブロックチェーン領域の魅力についてインタビューを行いました。

トークンエコノミーの魅力から入ったブロックチェーン領域

ブロックチェーンに興味を持たれたキーワードの一つが「トークンエコノミー」だったと、うかがいましたが、どのような点に惹かれましたか? 正直当時のトークンエコノミーやICOってちょっと詐欺っぽいイメージも大きかったと思うので(笑

仲野谷さん
そうですね。最初にICOとか流行したときは詐欺かなぁと思っていました(笑
ただ、サービス自体が定量的な価値を持つトークンに置き換わって、上場などして流動性を得ることで、サービス単位の経済圏ができあがることを理解したときに、面白い領域だと思いました。
岸さん
トークンエコノミーの場合、投資家やシステム開発者も含め、ユーザーはサービスへの寄与に応じてトークンを受け取ることができます。
個人がお気に入りのサービスのコミュニティで、共感・信用を得るといったアクションを取ることで、経済活動をしていけることに魅力を感じましたね。

トークンエコノミーと密接に関わっている「コミュニティ」

トークンエコノミーの話をするときにコミュニティというキーワードもよく登場すると思いますが、どうのように捉えていらっしゃいますか?

岸さん
トークンエコノミーという考え方やあり方が広まることで、今までのネットコミュニティというのが、次のステップに上がるのかなと思っています。

そもそもインターネットは、十数年前って、リアルのコミュニティ内で円滑にコミュニケーションを取るためのただのツールだったんです。それからSNSなどが流行したことで、リアルのコミュニティ以外にネットコミュニティが形成されるようになりました。

確かに、「平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(P5やP8)」などでも一日あたりのインターネットやSNSのへの接続時間(SNSは主に10〜20代の若年層)は長くなっている傾向がうかがえます。

岸さん
ネットコミュニティができたことで、繋がっている個々の人との密度は薄いかもしれませんが、遠方の人や普段話せないような著名人・インフルエンサーとも繋がれるようになりました。

僕らはこのネットコミュニティやある人のファンコミュニティ、何かしらに共感して集まっている(例えば有名人の時間を買えるという仕組みに共感した)コミュニティなどでトークンエコノミーが生まれ、発展していくのではと思っていますし、それらを産み出す事業ができればと思っています。

「お金のために働くのはもうやめろ」の意味とは?

ありがとうございます。ちなみに、「お金のために働くのはもうやめろ」などの発言について、コミュニティやトークンエコノミーの文脈から理解することができるというお話でしたが、流れでそちらにも触れても良いでしょうか?

岸さん
はい。これは、いわゆるネットコミュニティを重要視する人たちとリアルのコミュニティを重要視する人たちとで論争になっているのかなと感じています。
共感で繋がったネットコミュニティを作れれば(または所属していれば)、ある人がやりたいことを実現するために手助けしてくれる人たちもたくさんでてきます。

「お金を稼ぐために我慢して働く」よりも「自分がやりたいことをやり続けることで価値を生み出す」という選択もできるような時代になると思っています。個人が自分の信用を源泉に活動するということが、トークンなどを活用することでより加速できるようになる、と理解しています。どちらが良いというのではなく、自分が好きなコミュニティを選択すれば良いと思っています。コミュニティ内での価値の移転にトークンを利用することが出来ると思っています。

中央集権な仕組みか非中央集権なブロックチェーンか

なるほど。次の質問ですが、非中央集権的なテクノロジーである(プライベートなどではなくパブリック)ブロックチェーンのトークンを用いる必要性についてはどのようにお考えですか?

岸さん
非中央集権か中央集権かどちらが良いのかというような議論については、それぞれ提供するサービスによってどう利用していくかが異なると思います。非中央集権はあくまで目的ではなく、方法の一つと捉えています。
コミュニティに合ったものを活用できればよいのかなと思います。例えば、コミュニティで不正を監視するような警察の役割は、非中央集権だけでは実現が難しい部分も現時点ではあります。もっと言えば、ビットコインの仕組みは非中央集権ですが、マイナーは中国大手数社で50%を超えている状況は、中央集権とも言えます。非中央集権の仕組みが出来ても結果的に運用上中央集権的になっていることもあると思います。

トークンやポイント、ブロックチェーン活用の有無、さまざまなケースが考えられる中で、僕らとしては、こんな「トークン・ブロックチェーンの使い方がある」というフレームを早いタイミングで発表することで、選択肢の幅を広げられるようにしたいですね。

仲野谷さん
ポイントサービスのような中央集権的な仕組みではなく、ブロックチェーンを活用する意味としては、価値の移動のしやすさもあると思います。

例えば、あるトークンエコノミーで時間を販売したあと、違うトークンエコノミーで商品を購入したいと思ったときに、仕組みとしてはブロックチェーンの方がやりやすそうという感じがあります。また、管理者による不正や悪意ある攻撃からのリスク回避・軽減ができるという点もメリットの一つでしょう。

まとめ

ネットコミュニティでの時間を重要視するユーザが増えてきている中で、そのコミュニティ内で経済圏が形成できる可能性を感じました。単一的な価値観・評価軸だけで生きるのではなく、いくつかのコミュニティをまたぐことで、今までとは違ったライフスタイルが生まれてくる日も近いかもしれません。

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